【安土草多さん】を訪ねました/2021.8

こんにちは。
京都東山の「うつわとcafebar mokumoku」です。

当店の喫茶でもグラスを使わせていただいており、ショップでの取り扱いもさせていただいてる安土草多さん。先日、飛騨高山にある安土さんの工房を訪ねてきました。昨年夏に続き、二度めの訪問となりました。

高山市街から車で10分くらいの、乗鞍岳の見える高台に安土さんの新しい工房があります。周辺は農地が広がっていて、自然豊かな環境です。建物の中は天井が高く、剥き出しの梁が落ち着いた印象。
ショールームというか、サンプルがたくさん並ぶ棚があって、そのすぐ横で安土さんは制作しておられます。いつも作品は眺めたり愛用したりしていても、作る現場に立ち会えることはなかなかありません。忙しく作業されているのを中断させてはならないし、遠目からカメラを構えつつ聞いてみたら、気さくに「(撮っても)いいですよ!」との声が。ちょうど人気のワイングラスを作っておられるところでした。
(私がみた工程。)
炉から種を取って、吹く。型に入れても吹く。
吹くのは案外短い時間。
ワイングラスの脚になる部分の種をとる。
整える。
竿を付け替えて、カップの方も頻繁に炉内で熱しながら、形を整える。
→冷却

私の説明では工程がだいぶ省略されているかと思います、すみません・・・。(記憶力)

一定のリズムで炉から各作業場へと順番に動く間も、常に竿をクルクル回しながら、作業しておられました。ゆったりとおおらなか動き。

オレンジのドロドロした種(これはこれで綺麗)が、数分の間に、美しいガラス作品に変わるという驚き。魔法なのでは!?とさえ思えてしまいます。短い時間でたくさんの作品を作ることを心がけてらっしゃる安土さん。

同じ種類でも並べると少しずつ形が違いますが、それが手仕事ならではの魅力であり、個性なのかと思います。
安土さんのグラスは、都会的で洗練されている印象、なのにおおらかで手の温もりが感じられるという、反対にも思える雰囲気が同居しているのがその魅力なんだと思います。

そして、明るいところに置いても綺麗ですが、暗いところで光を集めて輝く姿。さらにテーブルなどに映る影がなんとも言えず美しいです。光の気配。自然とのつながりを感じます。

高山市は自然豊かな町で、全面積の9割が森林だそうです。
そんな環境が大きく影響しているんじゃないかと思います。

もちろん使いやすいことは言うまでもなく。
ぜひ一度お手に取っていただきたいです。

下記、安土さんより入荷した作品です。ぜひご覧くださいませ。
安土草多さん作品(2021年7月入荷)